施工業者の見極め方

住宅の新築や購入、リフォームなどをお考え中の方で、ハウスメーカー、地元工務店、職人さんなど、どこにお願いしようか悩んでしまう、そんな方に今回は施工業者の見極め方を私なりにお伝えいたします。

まずは営業担当の見極め方は、

  1. 会社の利益よりも、お客様の味方かどうか
  2. レスポンスの速さ(正確性よりまず返事の速さ)
  3. ミスした時にウソをつかないか

特に2と3は、最初から最後まで付き合うことになる営業担当にはとても重要な要素です。

次に設計担当ですが、

  1. お客様の意見を聞いて柔軟に対応してくれるか
  2. 逆に流されずに提案してくれるか
  3. 部材などのメリットとデメリットを、それぞれの仕様ごとに説明してくれるか
  4. 建築基準法を理解しているか

設計のセンスは同じメーカーでも人それぞれで違うので、自分好みかどうかは運です。なので仕様に多くの知識があり、それをお客様のタイプに合わせて提案できるかどうかがポイントです。

次に工事担当ですが、

  1. 工事中にいつでも現場に入れるか(事前に連絡が必要な場合はある)
  2. 住宅調査を喜んで受け入れてくれるか
  3. 質問に答えてくれるか(持ち帰ってもその日のうちに)
  4. 工事担当が改善したほうが良いことを提案してくれるか(良い改善案がある場合)

工事はどんどん進んでいくので、ここでもレスポンスの速さは大切です。工事担当は接客が苦手なタイプが多いですが、口下手でもお客様ファーストが伝わるかどうかも大切です。

最後に職人さんですが、

  1. 挨拶など会話ができるか
  2. 質問に答えてくれるか(わからない場合は誰に聞けばいいか教えてくれるか)
  3. 細かな部分や見えなくなる部分で丁寧な作業をしているか
  4. 養生はきれいか、掃除はこまめにやるか、道具や材料が整理整頓されているか

お客様に挨拶をしてこない場合、近所の方にも挨拶していない場合があり、トラブルのもとになります。それと外国人の職人さんの増加で、会話ができない人も増えています。これも外国人の方と一緒に働く人の中に、会話ができる人がいるか、もしくは片言でも意思の疎通ができるかどうかが重要です。細かな部分まで丁寧な仕事をしている職人さんは、ミスはあれど悪意のある施工不良はありません。

ここまで私が体験して思っていたことをお伝えいたしました。皆様の、これからの施工業者選びの参考になればと幸いです。

次回は『住宅調査員はどんな人を選べばよいか』についてお伝えいたします。

プロフィール

大島 崇弘
大島 崇弘ホームインスペクター
1983年生まれ
広島県出身
広島工業大学専門学校卒業
建築の設計・施工・解体を経験し様々な知識を併せ持っています
2級建築士・1級施工管理技士・宅地建物取引主任者の資格を保有しています